ばね新聞Column

ばね新聞コラム 春風満帆 vol.15

あのうだる様な暑さはどこへやら。
気が付けば世間はもう秋一色の様相である。
昨今は、少々天候が怪しげな変動をすることから、季節感を伴わない時もあるが、さすがに10月も中旬になると朝晩の空気はひんやりと肌を包み、空を見上げればうろこ雲が悠々と漂う。
忙しい最中にも、ふと日本の四季に感慨を覚えるのも秋の仕業か。

日本の秋と言えば、何を連想するだろうか、読書やスポーツ、芸術など色々とあるが、小子としては食欲の秋になってしまう。
ある調査によると、秋の味覚トップ3は、栗、さつまいも、さんまとの結果であった。
ちなみに松茸は4位で、新米も10位以内にランクインしている。
なるほどと思う反面、新米がランク外になると、ちょっと日本も怪しくなってきたなと思わざるを得ないかもしれない。

「秋」という漢字は、イネの穂が垂れている形と、火が燃えている形から成り立っているそうだ。
イネが実ったあと、穂先を焼いてタネを取ることから、「米がみのるころ・あき」をあらわしたとのこと。
なかなか縁起の良い漢字ではなかろうか。

経済の世界で秋と言えば「秋需」。
これは本当に縁起が良いどころか、懐にも温かいものが込み上げてくる良い響きがする言葉だ。
衆議院選挙や北朝鮮問題など不安要素は気になるが、鉱工業指数や自動車国内生産(四輪車)は、前年同月比で10カ月連続の増加を示すなどプラス要因は多い。

秋になり色々な作物の収穫作業を目にすると、「人生の種まき」という言葉を思いだす。
しっかりと種をまき、それを大切に育てていくことで、実り豊かな情景がみられることになる。
日本経済の季節は現在どこを指しているのか。
もしかしたら、もう少しで実感が得られるのかもしれない。
やはり季節は巡るのだから。