ばね新聞Column

ばね新聞コラム 春風満帆 vol.20

今年の春分の日は3月21日、日付が固定されていない変わった祝日だ。
太陽が春分点を通過する日を「春分日」といい「春分の日」と制定されている。
春分点とは、黄道と赤道との交点のうち、太陽が南から北へ赤道を横切る点のことで、これが20日か21日になる。

春分の日の条項には「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことを趣旨とするとある。
自然の所作によってその日が決まるという、なんとも風情がある祝日ではなかろうか。
これも四季の色濃い日本ならではのことなのであろう。

日本経済をみると、政府は実質経済成長率を上方修正するなど、各種経済指標、統計データなどで良い数字が浮かび上がっている。
ばね業界の主要供給先である自動車の国内生産台数も14カ月連続で前年同月を上回っているほか、ばねの生産統計も対前年比で好調を続けている。

そのような統計情報を裏付けるように、ばねメーカーでの設備投資や生産拡大の話題も聞こえてくるようになってきた。
人材不足や技能伝承などの中長期的な課題もあるが、数年前の状況と比べると、好転していることは間違いない。

要因としては、海外経済の回復による輸出増、設備投資や個人消費の増加などが挙げられており、ものづくり補助金や税制改正などの国内政策も大きな効果を上げているようだ。

不安要素も点在している。
海外の政治及び経済の情勢、特にアメリカと北朝鮮の首脳会談は大きな注目を集めており、その結果と影響は計り知れない。
国内では、記憶に新しい日本のものづくりにおける不祥事。
ワイドショー政治は引き続き騒がしい。

良い方か、悪い方か、一体どちら側に振れようとしているのか、今が正に分岐点なのかもしれない。
季節は春分点を過ぎて昼間が長くなるが、景気はどうなるのか。
折角の経済好転の灯が消えぬように願い、心の中では「Spring has come」。